監視社会の話とガンダムの話
今日は今テレビでやってる
これについて熱い思いを書き記そうとしてたところで
ふと、ブログの管理画面見たら『アクセス解析』という承認欲求を助長するヤベェ項目がデカデカと中央に表示されてて
はてなブログって割とあっさりアクセス解析できちゃう仕組みなのか。
と冬の到来と共になんだか物悲しくなってしまった訳だけど。
俺の昔やってたブログでは、端末の特定まで易々とこなす魔の装置として扱ってたから
ホントに怖いイメージしかないんだよね
「あ、この型落ち機種のやつまた来てやがる。粘着ヤローめ!」
みたいな?
怖いですねインターネッツ。
まぁ、今は割とフツーなのかもしれないけど当時の俺の界隈では承認欲求を満たす為の禁断の果実だったんだよ。
手を出したら最後!
ありもしない被害妄想でボロボロになりブログという名のエデンから退去するハメになる!
こんなイメージ。
1人アダムとイヴですよ。
創世記あしゅら男爵です。
えー、話を戻して。
でね、こんな感じがドンドン発展していくと限度を超えた監視社会になっていくと思ってるんですよ。
実際俺の知らない所で監視は既に始まってて、Googleはアメリカ界隈の出来事でめっちゃ叩かれちゃったりしてたもんね。
なんか、駅前広場に設置するようなカメラの性能も年々上がってるらしくて
今はもう何かしらの犯罪経歴持った人の顔をデータベースに入れててその人がカメラの前通っただけでマークされるってヤツ。
あのジェイソンボーンが見つかっちゃうようなヤツね。
アレ実際にあるらしい。
俺が中学生の頃見てた近未来SFがマジで近未来に実現されてたの知った時は衝撃だったね。
マジかよ俺達未来に生きてんなって感じ。
だからさ、こうやって監視監視の世界の中でやっぱり隠し通す事は出来ないのよ。
それは勿論監視してる側にも言える事なんだよね。
監視してる事自体を隠してる時点でもう矛盾な訳よ。
その時点でもうウィキリークスさんサイドはテメコラ!ってなる。
俺も扇動されやすいからテメコラ!になる。
だからその内、世論公認の上でオープンに監視するって世界に変わるのが自然な流れだとは思う。
で!
ここからが話したかった話なんですけど!
そういう社会の延長線上がガンダムの世界なんですよ!
これは俗に言うアナザーガンダム(初代ガンダムから続く世界以外の世界観で作られた作品)でもだいたい同じで
地球連邦率いる地球に住んでる人間が強い政治的立場を有していて
監視され抑圧された宇宙に住んでる人間が独立を目指して作り出したジオン公国とのいざこざが有名な初代ガンダムの話!
んで、鉄血のオルフェンズの場合は、300年前に大きな戦いがあり、地球は四つの勢力に統合されたんだけど軍事組織の『ギャラルホルン』がその武力を使って監視して均衡を保ってる。
300年前の戦いで人類の文明レベルはかなり停滞、それどころか当時使ってた技術が失われてしまって
ガンダムを含む二足歩行ロボットのなんかすごいエネルギー源エイハブリアクターなどがオーバーテクノロジーになってしまってる。
しかも、地球圏外で生活している人類は、宇宙人扱いされちゃって、待遇が悪いって世界。
これは少なくとも300年も経っているので流石にこういう思想が出てくるのもありうるのかなと。
そんな思想も相まって、地球から離れた所は世紀末状態!
その世紀末の火星の傭兵組織で奴隷みたいに使われてる少年兵がすったもんだあり独立した『鉄火団』が主人公達。
この時点で「火星wありえないっしょwww」って思ってると、さっきの監視カメラの俺みたいになるぞ。
ガンダム以外でも火星に移住する作品は結構ある。
最近流行ったので言えば実写化映画で予想通りの大ゴケしちゃったテラフォーマーズなんかが有名かな。
しかももっと現実的に言うと火星移住は現在進行形でリアルにプロジェクトがある。
詳しく気になる人はMars Oneで検索するといい。
で、主人公のミカヅキことミカ(紛うことなき男性)は、傭兵施設のエネルギー源として機能してた300年前のオーバーテクノロジー『ガンダム』を使って
傭兵家業で何かしらの生活の邪魔をしてくる敵をぶっ殺して今日もご飯が美味しい!みたいなアニメ。
これがすっごい面白い!
ガンダム好きは結構ニヤニヤしちゃう対比点が大量にぶち込まれてるんだよね。
これまでのガンダムと言えば
(その当時は)普通の少年が戦争に巻き込まれ、戦争とは何か、平和とは、人を殺す事とは、みたいな成長物語なのに対して
オルフェンズの主人公ミカは、最初っから大人にこき使われる少年兵で、人を殺すのは日常で、生きる上では当たり前であり、戦争は無情な物でバンバン死ぬし殺すよ当たり前だろという所からスタート。
これだけ聞くとその日の銭を稼ぐために人を殺すミカに嫌悪感を抱きそうなんだけど
ミカは人をアッサリ殺す代わりに、どんなにムカつく奴でも白旗を振ればどうでもいいって感じのキャラクターなんですよね。
彼にとって人を殺すというのはプラスでもマイナスでもなくニュートラルな物なんです。
その点で言うと人を殺したくないから殺さないというマイナスに人殺しを捉えるヒーロー系主人公達は
他人の生殺与奪の権利をその圧倒的武力で勝手に執行してるキャラクターになってしまってる。
それは例え相手が生きてるとはいえ明らかな上から目線の行動であって、こういうフィクションの正義に対して一石を投じる考え方ができる。
この対比の仕方は人を殺す事をプラスに考えるキャラクターでは成り立たなくて、ニュートラルに考えるミカというキャラクターがガンダムシリーズに現れたからこそ浮き彫りになった対比点だと思う。
まぁただ、流石に仲間を殺された時は殺意マンマンで、敵が話してる最中に「殺し合いの最中に喋りかけるとはお前はアホか死ね」とばかりにボコボコにして静かに感情を露にするシーンがあったりはする。
でも、そこも感情が出てるだけで戦争観としてはやはりニュートラルなのだと思う。
他にも面白い点が主人公の敵が明確ではない事。
例えば初代ガンダムで言えば、主人公のアムロの敵は一貫して、ライバルのシャア。
ガンダムSEEDで言えばライバルは幼なじみのアスラン、だけどラスボスは第1話から登場して明らかに怪しいアスランの上司のクルーゼ。
ガンダムは大抵あーコイツ多分ラスボスだなーって分かるように作ってある。
オルフェンズでも一応その枠はあって、マクギリスって奴がその枠に居る。
けど、主人公達は軍人ではないので、明確な敵としての立ち位置が存在しない。
利益さえあれば敵にも味方にもなりますよってスタンス。
そしてそのマクギリスってキャラクターも、似たようなスタンスのキャラクターなんだよね。
一応主人公達と時々小競り合いしてる敵組織ギャラルホルンのお偉いさんなんだけど、どうもギャラルホルン嫌いっぽくて裏で主人公達と手を組んだりしてる。
敵だけじゃなくて、味方も自己の利益の上で行動してる妙なリアルさと、ガンダムっていうヒーロー物フィクションの合間で行ったり来たりするので次はどうなってしまうんだ!?ってなるんだよね。
だから「もしかしたらミカがやってくれるんじゃ?」って期待が普通ならわかりやすい展開をドキドキさせてくれる。
まぁ、最後はシャアよろしく敵になるんだろうけど、途中の展開が分からなすぎる。
主人公サイドにも、ラスボスサイドにも敵が多すぎて立ち位置がなかなか明確にならない所も面白い。
ここまでぐちゃぐちゃしてるとマクギリス敵じゃ無いんじゃねぇかって耄碌してくる。
でも、ここまでオルフェンズを激推ししてきてなんだけど、ガンダムオタクからはオルフェンズはあんまり好かれてないみたい。
やっぱり主人公達が戦闘時に上半身裸になってちょっと男臭すぎるのが原因か?そうなのか?
特にガンダム乗りのミカとアキヒロ
がめちゃくちゃ筋トレする筋肉バカだからか???
今回のオルフェンズはガンダムの姿が少し歪なのでその点でも「あんなのガンダムじゃない」って感じも強いしそれもか?
カッコイイんだけどなぁ!
ビーム武装というロマンが世界観的に無いのも結構気になる人いるみたい。
ただ、ビームサーベルは無いけど
でっかいメイスで叩き殺したり
でっかいチェーンソーレンチで挟み殺したり
ブースターついたでっかいハンマーで叩き殺す武器とか
でっかいニッパーで挟み殺す武器とかが代わりにあるのでロマンは十二分にあるぞ。
いやしかし、ほかの主人公がビームで手足溶かしてる間にコックピットを中の人ごと叩き潰したり挟み潰したり大変だなオルフェンズのパイロット。
でも頑張れオルフェンズ!負けるなオルフェンズ!
新興企業の力を見せてやれ鉄火団!誠実!感謝!圧倒的成長!
ハイ!前半の内容は完全に無駄となった後半の内容でした!